3.仕事・起業・働き方

個人事業主のインボイス制度 免税事業者の決断



さて。10月から始まるインボイス制度。
課税売上高が1000万円以下の免税事業者の方にはとても苦しい制度ですよね。

しぶしぶ登録を決めた人。
登録しないと決めている人。
まだ悩んでいる人。
みなさん様々だと思います。

私はと言うと…

開業したての個人事業主、私の決断


10月から始まるインボイス制度。

私はと言うと、、まだ登録していません。

でも、、仕方なく登録する方向で考えています。


登録しないと受けられない仕事があるから。

ほとんどの取引先は免税事業者なのですが、

可能性のあるただ1社の為に、登録を検討しています。



登録しようか。と思ったり。

やっぱりやめておこう。と思ったり。

悩みに悩んだんですけどね。



可能性のある1社は

正直本当に仕事が入るか分かりません。

受注があるとしても年に1回かもしれません。

でもインボイスに登録していないと受けられない。

そんな仕事です。


仕事が入るかどうかも分からない その1社の為に

開業したてで まだいくらも売り上げの無い私が

取引先の免税事業者の消費税を負担することになる訳です。



でも私が登録しなければ

課税事業者の取引先が身を切る事になる訳で。

人に身を切らせて自分は安全という訳にも行かないですよね。

「免税事業者の消費税」についての解釈


「免税事業者の消費税」についての解釈とは。

平成元年にサラリーマンが起こした消費税をめぐる裁判で、

この判決が出ているんですよね。

消費者が事業者に対して支払う消費税分は

あくまで商品や役務の提供に対する対価の一部としての性格しか有しない
から

事業者が、当該消費税分につき過不足なく国庫に納付する義務を、

消費者との関係で負うものでは無い。

消費税は物価の一部であり、預り税では無い。

免税事業者は消費者から税金をピンハネしている解釈では無い。


ということ。

ですけれども。

世間の解釈は違っていますよね。


インボイスの本を2冊読みましたが、

1冊には「免税事業者がネコババしていた消費税」

と書かれていましたし、

1冊には「益税」つまり事業者の手元に利益として残る税金

と書かれていました。


上記の様な判決が出ているにも関わらず

書籍には堂々と違う事が書かれている。


ややこしいですわ



いっその事 過去の判決が

消費税は預り税でピンハネしている益税です。

っていうものだったら仕方なく納得出来たのに。

インボイス制度は廃止になるか


抗議もされていて、

免税事業者は登録しない方針が大多数。

登録したのに、登録取り下げをしている事業者も多いとか。

「廃止」という言葉が聞こえる事もあるけど…

でも廃止にはならないと思いますね。


みんなで協力して、
免税事業者の登録はゼロです!

ってなったら可能性はあるかも?笑


でも登録せざるを得ない事業者もいる訳で…



そもそもインボイス制度を実施する為に

消費税を10%にして、軽減税率を導入して、

何年も前から固めてきている訳です。


軽減税率が無ければインボイス制度も必要無い訳ですから。


大手の企業はインボイス制度に向けてシステムを整えたり、

設備投資もしたりしてきたでしょうし。


そこまでさせておいて、今更廃止になる事は無いでしょうね。。

日本の製造業はどうなるんだろう


例えばスーツを1着作るとして、

よほど大きい会社なら一貫して1から10まで作っているでしょうけど、

小さな会社の場合、外注の職人さんに出したりしているんですよね。

生地の裁断だけをしてくれる
「裁断屋さん」

ジャケットの内側の「見返し部分」だけを作ってくれる「見返し屋さん」

「袖付け」を専門にしてくれる
「袖付け職人」

ボタンホールを開けてくれる
「穴屋さん」

最終部分の「まつり」等をしてくれる「まとめ屋さん」


色んな人の手を通って、1着の服が出来ている。

服に限らず、そうやって小さな事業所や職人を通して出来ている物も多いと思います。


そういうもの作りの流れを壊してしまう制度なんじゃないかって思います。


日本の製造業はますます弱くなっていきますね。

ややこしいタイミングで開業した私




ややこしいタイミングで開業してしまった」 とも思います。

かと言って数年後だったら良かったかと言ったらそんな事も無いでしょう。


それに一番パワーがあるタイミングって、人によって違いますよね。

私にとってはそれが今だった と思います。



「事業は景気が悪いタイミングで始めるのが良い」と聞いた事もあります^^

ほんとかな笑


後でどんどん悪くなるよりも、

最初に底から始めた方が良い
のかもしれませんね。

自分に出来ることを


いつかひっくり返してくれる様な政治家さんが現れたら

その人は英雄ですね。



不安と心配が大きいですが、

制度が変わらなければ

結局自分に出来る所を努力するしかなさそうです。


何とかやっていく事にしましょう。

頑張りましょう。


では。
Kako



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