働いても働いてもお給料が安い・上がらない。って思ったこと少なからずあるんじゃないでしょうか。
そもそも会社にとっての給与とは何なのか?
給与の仕組みを理解し、どう行動すればいいのか。
木暮太一さんの「働き方の損益分岐点」で解決のヒントを探ってみましょう。
Contents
働き方の損益分岐点 / 木暮太一
どうして労働者は働いても貧しいままなのか?
働いても働いてもお給料があがらないのはなぜ?
この本を読めばその疑問の答えが見えてきます。
人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点 (講談社+α文庫)
会社が考えるお給料とは?
まず会社の考えるお給料の仕組みを理解するところから。
お給料って何なのでしょうか。
「努力や成果に対する報酬・評価」って思いがちですよね。
お給料の決まり方は下記の2種類に分けられます。
①必要経費形式
②利益分け前方式
外資系の会社だと②の利益分け前方式が多いですが、
ほとんどの日本の会社は①の必要経費形式です。
どういう事かと言うと、
社員が自分のお給料から支払う生活費を
(家賃や食費・被服費・通信費・医療費など)
「明日も、来週も、来月も会社で働いて貰うための必要経費」
と考えている。
つまり、生活に必要な最低限のお金しか貰えない。
という事です。
中小零細企業であればほとんどがこの考え方じゃないでしょうか。
成果を出したから、貢献したからと言って昇給する訳では無く、
お給料とは生活に必要最低限のお金。
明日も働くために必要な最低限の生活費。
従業員の生活が豊かになる事は考えていないという事。
分かっている事とは言え、
本で文章として読むと現実として実感しますね。
ライフステージの変化がない女性は特に厳しい
この考え方の会社で働いている場合、
独身の女性は特に条件が厳しくなるかもしれませんね。
自分がそうだから分かります^^;
男性の場合、結婚とか、子供が生まれたりとか、
ライフステージの変化に伴って昇給のタイミングがあると思います。
でも例えば40代くらいの独身女性の場合、
養う奥さんがいる訳でもない、
子供がいる訳でもない、となると、
昇給のタイミングすら掴めなくなってしまいます。
目先の努力では無く土台を高める必要がある
じゃあどうしたら状況は良くなるのでしょうか。
まず、自分を会社に高く買って貰わないといけません。
努力・労働時間・成果
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「自分の使用価値」
努力・労働時間・成果を「自分の使用価値」とするなら、
「使用価値」ではなく「本来の価値」を上げる必要があります。
本来の価値を上げるためには、
目先の努力・労働時間・成果ではなく、
知識を増やしたりスキルアップしたりして
他の人や今までの自分より高い土台に立つ状態でいないといけません。
頑張っているのにお給料が上がらない人は、
土台作りより目先の努力や労働時間・成果に追われている可能性がありますね。
そして「必要経費形式」の会社では途中昇給が難しいとなると、
「いかに最初に価値を高く買ってもらえるか」が大切になって来そうですね。
計画的に自分の土台を高めた上で、
「転職で最初からこれまでより高く買って貰う」っていう選択肢も出てくるかなと思います。
自分にとっての損益分岐点を考える
じゃあ、お給料が上がればそれで幸せになれるか?
と言うとそうでも無いかもしれません。
仕事の成果で言うと、
「売上≠利益」売上と利益は違います。
大事なのは利益です。
同様に「お給料≠自己内利益」
お給料と自己内利益(幸せ・満足度)も違います。
昇給した。でも残業が増えた。
そうなると時給としては変わってないか、減っているかもしれません。
お給料が上がっても
同時に仕事の量やストレスが増えることで、
損益分岐点がどんどん逃げて行く可能性だってあります。
ここを考えずにやみくもに労働力を使って努力しても、
結局激務だけが残る結果になります。
自分にとっての損益分岐点をどこに持ってくるのかを考えて、
それを実現する様に働き方を変える努力が必要かなと思います。
自己内利益(幸せ・満足度)を高めるために
お給料が上がる事も大切ですが、
自己内利益(幸せ・満足度)を高める事が人生の満足度を上げるのかもしれません。
お給料は平均より少なくていいから、
ストレスの無い毎日を過ごしたい人もいます。
自己内利益や損益分岐点は人それぞれですね。
自己内利益を高めるに試す事をまとめました。
①労働やストレスとのバランスを取る事を目指す
労働やストレスとのバランスを取る。
そんなの無理だよって思う人もいると思いますが、
まず今いる会社で、自分でこれを試す事からかなと思います。
同じ会社で今までと違う行動を取るのは
強い意志と勇気が必要ですが、試す価値はあります。
②常に経験やスキルを積み上げていく
目先の労働にエネルギーを使い切らずに、
経験やスキルを増やして資格を取るなど、
自分の土台があがる努力が必要です。
土台が上がれば転職の時も役立ちます。
③会社に業務や給与の交渉をしてみる
会社への業務や給与交渉。
試す価値はあると思います。
ここで状況が変わら中れば、転職の道を考えても良いかもしれません。
④転職で過去に作った土台で稼げる仕事を選ぶ
転職出来る土台が出来れば、
今までの経験やスキル・土台を活かして出来る会社に転職も良いと思います。
前職中に勉強したり土台作りが出来ていれば
異業種も視野に入ってきますね。
その為には長い目で計画的な準備が必要かと思います。
目先の業務に追われて未来への準備が疎かにならないように、
ここでも日頃の業務やストレスにバランスを取っておく事が必要になりそうです。
⑤独立や起業も視野に入れる
十分な土台づくりが出来ていれば、
独立や起業の可能性も考えられます。
自分でやりたい人と、会社員でいたい人。
好みが分かれる所だと思いますが^^
人生は一度です。
チャレンジしてみようと思うなら
やってみるのも良いかもしれません。
本の中で一番刺さった言葉
さて。
一番刺さった言葉は、
「もっと上」を目指した結果残るのは、「激務」
でした^^
ほんとだなっ…て。
実際にそうなっている人、多いのでは。
今のお給料や働き方に不満があるなら、
今までとは違う行動を試してみましょう☆
では!
Kako
人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点 (講談社+α文庫)